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2014年12月12日 (金)

Tales from Book Apple #6 "Mood for Red"

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トルーマン・カポーティの中編小説「ティファニーで朝食を」のなかで、主人公のホリー・ゴライトリーは度々”Mean Reds”という言葉を口にする。
ただ哀しい気持ちの「ブルー」とは全然違って、その「いやな赤色」は、「怖くってしかたがなくて、でも何を怖がっているのか自分でも分からない」というような気分。
そんなとき、ホリーはタクシーに飛び乗ってティファニーへ行く。
そこではそんなにひどいことは起こらないと思えるから。
とても印象的なシーンです。
だけど、そんな赤色気分も時には悪くないものだと思う。
音楽、とりわけ即興演奏をするとき、何が起こるか分からない不安な気持ちは同時に精神の高揚感でもあって、ある程度は必要なものでもあるはず。
満ち足りた安心感からは決して生まれ得ない音が存在すると思うのです。
“Mood for Red”はそんなことを考えながら作曲しました。
神戸BIG APPLEの20周年のために作曲し、同名の記念アルバム「Mood for Red(DROPS TRIO - 2009)」を発表しました。

ティファニーとはほど遠いBIG APPLEの店内は、僕にとってまさに赤色気分な空間。
いろんな意味で不安要素満載なんだけれど、奇跡的なバランスを保っていて、ある種の人々にとってはこの上もなく心地よい場所です。

 
「いやな赤色」に心が染まったら、7番のバスに飛び乗ってBIG APPLEへ!

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