« at Bern 2 | トップページ | unexpected meeting »

2012年4月30日 (月)

weight of words

1335735101095.jpg

今回のツアーのメイン・イベントとも言えるベルンでのフェスティバル。
このことはちゃんと時間をとってまた書きたいのだけど、とても素晴らしい経験だった。
僕が演奏したのは、蜂谷さんとのデュオと、三人の朗読者との共演。
英語、フランス語、スイス・ジャーマン、日本語と、様々な言語が飛び交う。
そして、それぞれの言葉の意味を理解できなくても、あるいは理解出来ないからこそ、それらはとても音楽的に響き、かつ言葉の持つ重さを失っていない。
音楽、この場合僕のギターも、一つの言語であるはずで、その点で何も変わらないのだけれど、4つの言語が空間に配置されていくなかで、少しの疎外感も感じなかったと言えば嘘になる。
とても音楽的な語り口で生み出される言葉たちに、自分の領域を侵食されていく感じとも言えるかもしれない。
かといって、例えば背景としての音群を奏でることは僕にはできない。
つまりは、音楽の言語としての力をもっと信じるしかない。
とても大切な事実の再認識。

1335735105730.jpg

翌日は、Baselという街でスイスでの最後の演奏。
本とレコードを売る小さなお店。
上質な空間で、リラックスしながらも真摯に音楽を共有してくれるオーディエンスと共に過ごす時間が心地よく流れる。
地元に住む何人かのミュージシャンも聴きに来てくれて話したが、この街はミュージシャンにとってとても暮らしやすい場所だそうだ。
自治体や地元企業などの文化に対するサポートが篤く、良質なものを企画すればなんとか活動が成り立つらしい。
ここに限らず、スイスでは各所でこのことを感じた。
あらゆる音楽を文化として捉える社会構造が、根本的に日本とは異なる。
もちろん、そのことに対する賛否はあるだろうし、一時的な訪問者である僕には本当のところの厳しさなどは分かりようもないのだけれど。

|

« at Bern 2 | トップページ | unexpected meeting »

Essay」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: weight of words:

« at Bern 2 | トップページ | unexpected meeting »