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2012年4月21日 (土)

at Bern

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スイスでの2日間のコンサートを終えベルンにて。
チューリッヒ空港ではかつてのルームメイトのJURGが出迎えてくれる。
19年ぶりの再会。
この再会はあまりにもたくさんの想いが溢れ過ぎて、言葉にするにはもう少し時間が必要だ。
彼の自宅へ行き奥さんとも会い、その後チューリッヒの街を少し案内してもらう。
訪れた教会で『シャガールって知ってる?』と声をかけられてふと見上げるとそこにシャガールのステンドグラスが。
この数日のあまりの偶然に言葉を失う。
息を呑む美しさだった。
素晴らしい昼食をご馳走になり、彼の車で初日の演奏会場のあるビールへと向かう。
道中の会話ひとつひとつが深く心にしみる。
うまく言えないが、この再会には19年という時間が必要だったのかもしれないと思う。
これ以上はないタイミングだったのだと。

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ビールはとても小さな街で、共演するハンス コッホさんの生まれ故郷。
古い城壁の残る旧市街に演奏会場はあった。
その空間に足を踏み入れた瞬間にその日の演奏は始まっていたように思う。
ごくあたり前に音楽と日常が共存しているような空間。
その日はビールに宿泊し、翌朝は近くの古い教会の鐘の音とともに目覚める。
なぜか不思議と心地よく、身体にしっくりと馴染む気がした。


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翌日ベルンへと移動し演奏会場へ。
古い水力発電所をホールへと再利用した場所で、素晴らしい音響設備の整った驚くほどモダンな内装。
集まったオーディエンスも素晴らしく、静謐で濃密な空気の中で、とてもいい演奏ができたのではないかと思う。
僕たちの演奏するような音楽にとって、これ程いい環境が提供されることは、日本ではなかなか難しいだろう。

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ベルンでの滞在先はコンカさんの住む、アーティストたちの共同生活所のようなところ。
ここは僕の想像を遥かに超越していた。
古い馬術教練所を改装したそうで、ホールや映画館、図書館、バーなどを内包していて、あらゆるジャンルのたくさんのアーティストの表現や実験、生活の場となっているよう。
いたるところを覆うペインティングや落書きのワイルドな外観に圧倒されたけど、多くの人に出会うにつれていろんなことを考えさせられる。
こんな場所で生活すれば、きっとその表現は変わってくるはず。
もちろん一時的な訪問者である僕には本当のところは分からないだろうけど、アーティストにとっての理想的な共同生活の場である気がする。
まだ3日目だけど、これからいろんなことが起こりそう。
明日からはイタリアへと向かう。

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