« おおさかの街 | トップページ | May 2008 »

2008年4月23日 (水)

Dark Shape / Ripple

Darkshapecd_2Ripplecd

 関西在住のギタリスト清野拓巳の二枚のソロ・ライヴ。一枚は照明を消したクラブの暗闇のなか、もう一枚は絵も描く清野の展覧会でのライヴ。一方が収束、一方が拡散運動という風にとらえることもできるが、ガラリと世界が変わるわけではない。画家がひとつのモチーフを出発点として、様々な世界を映し出していくように、これらの演奏もイメージのヴァリエーションといえるかもしれない。それにしてもこれほど音をイメージとして親しんでいる演奏家は滅多にいないと思う。だからこそ、その場の状況に意味をもたせることができる。イメージが細密なのは、むろん、清野が、この世界の微妙な秘密に触れようとするからだが、『波紋』のイメージを逸脱してダイナミックに動いていく様や、どこまでも動こうとしない『ダークシェイプ』でも、いい言葉が見つからないが、健全な即興演奏家の姿勢を感じる。それにしてもそれぞれの音の造形は素晴らしい。ミニマル音楽としてもこれほど自然な世界はない。(青木和富)ー CDジャーナル3月号、今月の推薦盤

Dark Shape
 コンサート会場の照明を落とし、奏者・聴衆ともに闇の中でギターの響きに耳を集中する。既成の音楽受容のかたちを生理的に突き動かした鮮烈なコンサートの記録。さらりと歌の機微を縫うとみせて、発せられた音に反応し、わずかによぎる響きの惑乱に切れ込む。ー CDジャーナル試聴記コメント

Ripple
 吹き抜けログハウスという空間と響き交わすギター・サウンド。内向きに研ぎ澄まされた『ダーク・シェイプ』とは対照的に、響きを放ってその音の場に身を浸し、電気的に音を変調させエフェクトを仕掛けて、その大気のフトコロのうごめきと図りあう。耳が澄む。ー CDジャーナル試聴記コメント

この二枚のCDは沈黙の音楽である。それは不可聴という意味ではなく、しかし静かで、ピースフルな音楽であり、時として中世的な響きですらある。(Frans de Waard) - VITAL WEEKLY(オランダ)

Dark Shape - このアルバムでの清野は、豊かで温かいサウンドでさまざまなムードを伝えてくる。ごく自然に旋律的であり、即興演奏であるとは信じがたい。
- Sunomu(イギリス)

|

« おおさかの街 | トップページ | May 2008 »

Review」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Dark Shape / Ripple:

« おおさかの街 | トップページ | May 2008 »